やる気のスイッチ Ⅱ

受験が終わった雄祐は、卒業テストで全てが終わる。
「卒業出来るよね！」
「出来るよ！」

昨年の9月に大学決まった友人、雄祐のように12月に決まった友達、
そしてこれから受験する友達で別れる。先に合格が決まっても喜べ
ないようだ。まさか大学生になるとは思ってもいなかった。
妻の友人から連絡があり雄祐のことを報告すると
「完全にお母さんのDNAやね！フミちゃんも凄い集中力だったから」
と言ってくれた。
「でも凄いね、9月から塾へ行って11月の受験で合格でしょ！」
「親でも理解不能です」
「やる気のスイッチを自分で入れることが出来るんやね」

今振り返れば小さい時からそうだった。小学校に入学する前にスイミング
をはじめたが1か月後に母親が亡くなった。一時スイミングを休会。
その後再開し続けてたが気が入らない。一向に進級しない。
たぶん本人はスイミングを続けてたくなかったんだろうな。
「辞める？」
「辞めていいの？」と笑顔で答える（笑）

毎年夏休みは海水浴に行っていた。遠浅の海水浴場なので少し泳げば足が
つき潜れる。4年生の夏に海水浴に行き潜れるけれど泳げないと気づいた。

新学期が始まると
「お父さん、スイミング再開していい？」
「いいけど」
「１００m泳げれば辞めるから」
学校の水泳テストでも25mが精一杯だった。スイミングを再開して半年で
１００mを泳げるようになり
「おとうさん、スイミングを辞める！」と。
５年生の水泳テストで１００mをクリアした。担任の先生からは
「いや、びっくりしました」と。この時から目標が決めればやる！と
見せてくれていたような気がする。


にほんブログ村


シングルパパランキング