2週間後に蔵馬は巣立つ。蔵馬は毎日準備し
夜はアルバイトに行く。あれから8年が経過し
母親の話を普通にする3兄弟。

今思うと、子どもたちのグリーフケア(悲嘆のケア)が
出来てなかったと思う。お通夜と告別式の時が最後の涙だった。
蔵馬も雄祐も
「お母さん・・・」と思いだして泣いてない。蔵馬は雄祐、孝太の
面倒をみないといけないと責任感があった。雄祐も孝太の面倒は
オレが見ると思っていた。今、孝太に向かって雄祐が「お母さん覚えてる?」
と聴く。「覚えてないよ」と孝太は言う。母親のことを口にしたのが5年目だっ
たと思う。一度口にすると「お母さんの話はNGじゃないんだ・・・」と蔵馬も
雄祐も思ったようだ。

今回蔵馬が進学するにあたって自宅を出る。今まで3人で支え合ってきたのに
一人が抜けるとどうなるのだろうか?
そう思っているのは私だけで、周りは「お父さん大丈夫?」と言われる。
蔵馬のグリーフケア出来たんだろうか?いつか蔵馬から聴いてみよう・・・
グリーフケア出来てたかを!

  


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