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このブログは、父親が3人の子どもを育てる「子育て日記」です。筆者の妻は2009年に癌で亡くなり、小学5年生、幼稚園年長、2歳の子どもたちを残しました。当時、筆者は会社の代表取締役を務めており、家事や料理の経験はありませんでしたが、妻の死後すぐに「代表取締役主夫」として子育てを開始しました。周囲の支えもありながら生活を続けましたが、2013年に会社を辞め、1年間専業主夫として子どもと向き合うことを決意しました。 現在、子どもたちは27歳、21歳、18歳に成長。仕事と家事、育児の両立を経験し、「子育ては親育て」「育児は育自」という学びを得ました。「イクメン」ではなく、全力で育児に取り組む「ガチメン」としての毎日は、まさにドラマのようだったと振り返ります。このブログでは、その成長の記録を綴っています。
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無事到着 [日記]

17日(月)13:40のフライトで関空~北京~オークランドに。
昨日の日本時間15:30に到着したとLINEで連絡が。

夕食はマックに行ったようだ。「おとうさん、日本の2倍だよ高い」
その後友達と再会したようだ。一安心をした。
半年の予定。本人は「頑張るわ」と言う。何が起こるかわからないが
今後の人生にとって必ずプラスになる。思う存分楽しんで。

孝太と2人の生活。食事、洗濯、買い物が全然ちがう。
4人の生活が3人になり2人になった。賑わっていた我が家は少し静かになった。

「やっぱり寂しいな・・・」と孝太は言う。大学を休学してからの雄祐は
お金を貯めるためにバイトをして、夕食は家で食べて、ジムに行く。
逢う時間は夕食の時だけ。大学生を持つママ友は「家にいないですよ」と
言われる。LINEでいつでも連絡が取れるので・・・・。

親離れが加速、子離れの準備をしないととんでもないリバウンドが来る。


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2人の生活へ [日記]

昨日にニュージーランドオークランドに向かった雄祐。関西国際空港から13:40の
フライトで北京経由ニュージーランドに行く。
半年の予定だが、どうなるのか・・・。

「寂しくないですか?」と聞かれると今まで3人の生活が続いてきたので
一人かけるとリズムが狂う。
孝太は
「雄ちゃんいないと寂しいな・・・」と。

長男が高知の大学に行った時もそうだった。4人の生活が3人の生活になりリズムが狂った。
帰省すると4人の生活に戻るのだが、それはそれでまたリズムが狂う。
洗濯が少ない?洗い物が少ない?買い物が少ない?3人と全然違う。

必要最低限しか伝えないのでそれ以上も聞かないが、ちゃんと伝えろよと思ってしまう。
友人には「若いころ親に全部話をしていた?」と言われると・・・。

まぁ、無事にニュージーランドオークランドに到着してくれればいいのだが。


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今日から半年間は二人の生活に [日記]

本日から孝太と二人の生活が始まる。
雄祐は14:00前のフライトでニュージーランドに行く。

親友の死で雄祐の死生観が変わってしまった。
本来は昨年の夏休みにオーストラリアに旅行に行く予定だった。

6月の就活中にまさか・・・。
毎晩友人とジムに行く。「また明日・・・」と別れた6時間後に。

信じられない雄祐。さすがに私も声をかけることが出来ない状態。
6歳の時に母親を亡くし、今度は小学校から親友を亡くす。

てっきりオーストラリアに旅行に行くものだと思ったいた。
「おとうさん、休学をしてワーキングホリディでオーストラリアに行くわ」

「海外でリセットするのはいいことだと思いますよ。悲しみと向き合うのには
いい選択だと思います」とグリーフケアに関わる方には言われた。

最終的にはオーストラリアからニュージーランドに変更した。

8月には帰国する。それまでは孝太と二人の生活になる。


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子育ては終わらないのか [日記]

時間が経つのは本当に早い。
2歳・6歳・11歳だった三兄弟が、いつの間にか18歳・21歳・27歳に成長し、
長男の奥さんも加わって5人で迎えた賑やかな17回忌だった。

「次回は33回忌ですか?」と住職に尋ねると、
「23回忌ですね。その次は27回忌、33回忌と続きます」
「27回忌って、いるのかな?」
「え?」
振り返れば、当時は大変だったことも、今では笑い話になっている。

新しいシーズンが始まった。ドラマで言えばシーズン17といったところだ。
長男は父親になり、雄祐は新しい環境でチャレンジし、孝太は大学生に。
息子たちの親離れは加速し、父親である自分は子離れの準備をしている。

18歳成人を迎え、子育ても一区切りと思っていたが、まだまだ続きがありそうだ。
やはりママ友が言うように、「結婚が子育ての一区切り」なのかもしれない。

親はいつまでも、子どものことが気になるものだ。


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母親への想い、そしてしばしの別れ [日記]

10:30から妻の法要。久々に全員集合である。

16年経過しても、あの時の空気、匂い、天気は忘れていない。2月に入ると自然と思い出す。これがグリーフケアで言う命日反応である。

7回忌、13回忌と節目を迎えてきた。そして今回は17回忌。かつて子どもだった三兄弟はすっかり大人になった。2歳、6歳、11歳だった彼らは今、立派な青年だ。

「早いね」と友人に言われる。たしかに16年はあっという間だった。いろんなことがあった。すべてが経験であり、学びだった。経験が経験値となり、前に進んできた。

悲しみは、何年経っても色あせることはなかった。「時間が薬だよ」と言われたが、そんなものは存在しなかった。16年経ってどんな思いですか?と聞かれたら、「悲しみと共に生きている」と答える。大切な存在は目には見えなくなったけれど、心は今もつながっている。

振り返ると、すべてが笑い話。すべてがドラマだと私は思っている。息子たちにはこう伝えている。
「今まではおとうさんのドラマのわき役だったけれど、これからは自分のドラマの主役だよ。おとうさんもお母さんも、これからはわき役だからね。」

5月には長男が父親になる。4月には孝太が大学生に。そして雄祐は17日からニュージーランドへ旅立つ。

別れと出会いの春が訪れる。




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タグ:#17回忌
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母親は強かった [日記]

明日で妻の17回忌を迎えます。久しぶりに家族全員が集まることになりました。

今でこそ、みんな笑顔で法要を迎えられるようになり、母のことを語ることもできるようになりました。
「33回忌は、お父さんいないから」
「え?」

子どもたちが母と最後に会ったのは2月5日。最後に話をしたのも2月5日。そして、最後にメールを交わしたのが2月13日の夜。そして、2月14日の夕方に危篤となりました。

私が最後に話をしたのは、14日の15:30。その1時間後、自宅に戻ると妻は危篤となっていました。
最後まで妻は子どもたちのことを気にかけていました。
「元気になって、もう一度3人を抱きしめたい」

がんを宣告されたときも、妻は強かった。
「なぜ自分ががんになったのか」ではなく、「絶対にがんに勝つ」と即座に口にしました。
驚くほど前向きで、「こんなに強かったんだ」と改めて思いました。

そんな妻だったからこそ、思い出話をする時間も、友人に伝える時間も、終活の話をする
時間もありませんでした。最後まで、妻としても母としても、強くあり続けた人でした。

明日、粛々と17回忌を迎えます。




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シングルファーザーの物語~子育ては親育て~ [日記]

まさか自分がシングルファーザーになるとは、夢にも思いませんでした。
2009年2月、妻がガンと宣告されました。
そして、わずか12日後、11歳・6歳・2歳の3人の息子を遺し、天国へと旅立ちました。

それまで役割分担をしていた夫婦。
遺された私は、仕事・家事・子育てを両立できるのだろうか?
想定外の子育てに悪戦苦闘しながら、気づけば16年、振り返ると、すべてがドラマのようでした。
私はどのように乗り越えてきたのか?泣き笑いの16年間、子育ては「親育て」でもありました。

これからも講演活動は続けますが、NPO法人京都いえのこと勉強会の理事長としては、今回が最後
の講演となります。

【開催日時】 2025年3月15日(土)14:00~16:00(受付13:30~)  
【参加費】無料【定員】先着 対面50名・ZOOM50名 *定員をもって締切とさせてもらいます。
【申し込み方法】NPO法人京都いえのこと勉強会ホームページ「お問い合わせ」https://www.kyoto-ienokoto.jp/contact.html お問合せからは、お名前・参加人数・メールアドレス・お電話番号、下段のお問合せ内容に会場参加またZOOM参加とご記入の上、「市民公開講座」参加とご記入願います。
【開催場所】京都府立京都学・歴彩館KYOTO小ホール 
京都市左京区下鴨半木町1-29 / 電話番号 075-723-4831 
【後援】京都府・京都府社会福祉協議会



チラシ7.png


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まだ大学生ではない! [日記]

完全に浮かれている孝太。
友人と遊ぶのは別にいいのだが、勝手に門限を23:00から24:00に変更している。

「何処に行くの?」
「コンビニ」
「は?」
「コンビニで喋ってるねん」

長男に報告すると
「まだ大学生じゃないよ!!」と笑う。

3学期になってから登校日が激減。夜中にオンラインゲームをしている。
酷い時は朝方までやる。

完全に生活リズムが狂っている。3月中旬から東京の大学に行く悪友と4人でいつも
たむろっている。
「今しか遊べないから許して、おとうさん」

世の高校3年生はこんな感じなのでしょうか?




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命日が近づいてきた [日記]

15日が妻の17回忌。

「おとうさん、法事は何時から?」
「10:30から」
「オレもスーツ着るの?」
「制服でいいよ」

孝太の記憶には母親が存在していない。何度か聞いてみた。
「お母さんのことは覚えている?」
「……覚えてないよ」
雄祐ですら記憶は薄れていると言う。

ガンの宣告を受けたとき、妻は言った。
「誰にも言わないで。子ども、親、友人にも……」

その2日後、転院のため診察を受けた帰り、一度自宅に戻り、子どもたちと1週間ぶりの再会をした。
携帯の酸素ボンベを装着した母親を見て、長男・雄祐の動きが止まる。
雄祐は遠目から、いつもと違う母親を見つめていた。長男は学校のことをずっと話し続けていた。
私は抱いていた孝太を妻に渡した。

小一時間滞在し、病院へ戻る。母親からの強烈なメッセージ。
「お母さん、病気と闘っている。絶対に勝つから。絶対に元気な姿で戻るから。だから、
お父さんの言うことを聞いてね。お願い」
そう言って、一人ずつ抱きしめ、家を後にした。

その10日後、天国へ逝ってしまった。長男11歳、雄祐6歳、孝太2歳だった。
あれから16年。三人それぞれの想いを胸に、悲しみと共に生きている。
姿は見えなくても、心は今でも繋がっている。



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本日から発売です [日記]

『父子家庭と共に歩んだ10年』~挑戦と共感の記録~ が本日よりAmazonで販売開始となりました!

クラウドファンディングにご支援いただき、500冊を制作。
そのうち、250冊はご支援者さま、ご寄稿いただいた方、関係者の皆さまに郵送いたします。
残りの250冊は出版社に委託販売をお願いし、売上の一部(印税を含む)を あしなが育英会 さまに
寄付いたします。

出版社より、「50冊が予約済みで、残り200冊」との連絡を受けました。

本書は、10年間活動してきた NPO法人 京都いえのこと勉強会 の歩みを記録したものです。
活動報告だけでなく、講演会にご参加いただいた方々の感想や、設立当初の思いをインタビュー
形式で掲載しています。

ご興味のある方は、ぜひお手に取ってご覧ください!

[次項有]「父子家庭と共に歩んだ10年」~挑戦と



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