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オミクロン株感染拡大が治まらない京都。
孝太の中学でも学級閉鎖があり、受験前なので休んでいる生徒もいる。
たしかに登校するのもどうなのか？と思うところもある。

町内は町内で自治会館を建設するにあたり寄付を募る。
NPO法人を設立され運営をされるようだが、蔓延防止が発令されているなか
組長が寄付に回らないといけない。昨年4月から今年の3月までが町内の組長の
当番である。緊急事態宣言が発令されていても当たり前のように市民新聞や
配布物を回す。「おかしくない？」といつも思う。

「おとうさん、今日はお母さんの誕生日。何か買ってくるよ」
「誕生日を覚えていた？」
「昨日、雄ちゃんに聴いた（笑）」と孝太は言う。

長男、雄祐は母親の好物をわかっているのだが孝太はわかってない。
わかってないと言うか記憶がないから仕方ない。

「仏壇に供えるのは孝太が食べたいものでいいよ。プリンでもケーキでも」
「じゃプリンを買ってくるね！！」

2月は我が家にとっては切ない月。3日が妻の誕生日、15日が妻の命日と続く。
13回目の命日を迎えるのだが、今年は笑って迎えれるような気がする。
昨年の13回忌が一つの節目だったような感じがする。

雄祐はバイト帰りに買い物に行けず「オレは明日何か買ってくる」と。
「ちゃんと覚えている」
長男も仕事で忙しいので「週末にお母さんの好きだったケーキを供えるね」



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