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最近、辛いニュースが続く。
「え？まじか？」と嘆いてしまう。

妻が亡くなって数カ月後に「心のケア」が必要だと思っていた。
泣いたり哀しんだりする時間はなかった。明日明日の毎日。3人の子どもの子育て
家事が始まった。本当に心の底から泣けなかった。私が泣けなかったので子ども
たちも泣いていない。いや泣けなかった。

「元気出してね」「頑張ってね」と声をかけてもらう。葬式の時に何とも思わなかった
けれど3か月、半年を経過して「元気出して」「頑張って」と声をかけられると
「これい以上元気出ないし、これ以上頑張れないし！！そっとしておいて！！」と思った。

会社のオーナーには大変お世話になった。色んな事を提案してもらったのだが当事者目線で
なかったので無茶苦茶しんどかった。「まず心のケアしてよ！！」と思う。
身体は動くのだが心は置き去りになっていた感じだった。

妻が亡くなり5年目にグリーフケア（悲嘆のケア）と出逢った。心のケアはグリーフケア
であった。悲しみは人それぞれ。悲しみは乗り越えなくていい、抱いたままでもいいと
教わる。同じ遺族の方と話をすると心が落ち着いたし普通に涙を流すことが出来た。
寄り添うことは大事だと言われる。私にとって寄り添ってもらうことは話を聴いてもら
うことだった。

今、死別父子の方から相談を受けることも多い。自分の経験しかお伝え出来ませんがと
お断りをしいつも言うのは「ゆっくりいいですよ。ゆっくりで」と言う。

「大事な身体は見えないが心は繫がってますよ。妻とは新しい付き合いをしてます」と
お伝えしている。遺族だから言えることかもしれない。



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