朝から雨の京都。
雨でも洗濯し、雄祐のお弁当を作り仕事に行く。

4月に入り京都はコロナ禍前に戻っている。外国人観光客も増えて
賑わいが戻っている。そのため公共交通機関は混雑する。
これが地元の人間にとっては辛い。仕事の帰りが本当に大変。


仕事が終わり買物をして帰宅。孝太がスケールをもって服のサイズを
測っている。
「何をしているの？」
「着丈と袖丈を測っている」
「？」
スマホを見せ
「これが欲しい。このシャツが」
「え？そんなの買うなよ」
「流行りだって。高校生大学生で流行っている」

最近、孝太は服に興味がある。孝太の好みがだんだん私の好みと
ずれてきた。それはそれでいいのだが・・・。
いつも最後に言われるのが
「80年代の服装が流行ってるんだけど、おとうさんの時代とはまた違う」
「え？」
「オレはオレの好きな服を買うからね」

スケールでサイズを測るのは、モデルの方は孝太より身長が低い。
しかし孝太と同じサイズで着用している。
「え？この身長でオレと同じサイズ？オレはLLサイズにするの？」
納得いかないのでスケールで測っている。
「おとうさん、着こなしは大事だから」
お洒落になってきた高校2年生の孝太。


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