私のことを「とぉ~!」と言っていた孝太も5年生。
「お母さん覚えてないよ」とお風呂で話す。
ありがたいことに蔵馬、雄祐がいてくれたおかげで笑顔が一杯。
この8年の間に3、4回「お母さん・・・」と言ったかなぁ。

4歳の時に雄祐と孝太と3人でコンビニに買い物。ママチャリの前に
乗る孝太。信号待ちをしていると「お母さん欲しいなぁ!」と呟く。
「あぁ、ついに・・・」と私は思った。その瞬間雄祐が間髪いれずに
「お母さんはコンビニには売っていません!」と・・・
思わず笑ってしまった。雄祐のナイスホローでお母さんの話はしなくなった。
この話は、誰が聴いてもかわいそうと思う話。だが雄祐の一言でみんな
涙しながら笑う。「雄ちゃんさすが!!」

雄祐は雄祐で小学校1年生の七夕。たんざくに願いを書く。
「こんなのお願い書いても叶わないよ!!」と言う。「お母さんに逢いたいよ!」と
書きたかったようだった。蔵馬が雄祐の頭をなでていた。

知らず知らずの間に兄弟の絆が強くなっている。1年1年周りの方に支えられながら、
グリーフケアされていく。グリーフケアを勉強すると4年半から5年で気持ちは戻ると
教わった。5年経過した頃TVのシチューのCMを見て蔵馬が
「おとうさん、お母さんに良く作ってもらったシチュー」と初めて母親の事を口にした。
そしてTVに映る天海祐希さんを見て蔵馬が「おとうさんお母さんに似てる」「似てる!!」と雄祐も
言いだす。孝太は写真の母親しか知らないので「似てる?」。天皇の料理番に出演されていた
黒木華さんを見て「孝太、お母さんに似てるよね?」「似てる!!」
この話で「似てる」「似てない」の言い合いになる(笑)

「子どもがいるから頑張れるね」と言われる。確かにそうだと思う。3人から教わること一杯。
子育てをしているが実は3人に親育てをしてもらっている。

母親は天国に逝ったので逢えない。確かに寂しい。でも母親が遺した繋がりと友達に支え
られ少しはグリーフケア出来た3兄弟。そして母親から人の痛みがわかる優しさと、メン
タルの強さをプレゼントされた子どもたち。そして私はblogを書くことで、気持ちの表出
ができグリーフケアされている。


  


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